第8話 ミャンマーあんなこんな (続)
 

 第11話 「ボジョー・アウンサン市場・布地編」 (2020年03月21日)   
     ミャンマーの人口は少数民族が約半分をしめているので、色とりどりの彼ら独特のモティーフが各種あって目を楽しませることができます。
 店の人によるとこれらは手織りなのだそうですが、着分で600円しかしないところを見ると実は機械織なのではないかと疑ってしまうほどです。
 これらの生地はロンジーに加工されていたり巻きスカートに加工されているものもありますが未加工のものもかなり大量にあります。それも市場の北側に集中しているようです。
 また絹と木綿の混紡のものもありました。これは着分で一万円以上しました。
 ミャンマーの綿は繊維が短いため伝統的な織物の生地は厚くなってしまいます。もちろんインドネシアで売られているサルンのような薄い生地のロンジーもありますが、「これは機械織」とか言って店の人は伝統的な織物を勧めてきます。
 模様と色をよく考えて買わないとせっかく買っても日本では「タンスの肥やし」になることは言うまでもありません。
 店の人にシー・アイランド・コットン(海島綿)といっても分かりませんでした。もちろんこの市場では見かけませんでしたから知らないのも当然でしょう。
 上の写真は伝統的な織物で、右の写真は機械織の生地です。
 
   驚いたことにジャワのバティック専門店まであるんです。ミャンマー人はバティックを好むのでしょうか。この店の付近はバティック独特の匂いがするので、嗅覚の鋭い人は目より鼻で探すほうがいいかもしれません。値段はジャカルタとそれほど大差なかったように思います。
  この市場の奥にある店で興味ある女性用の下着を見つけました。
それはなんともヒップバッドでした。写真の手前に下がっているのがそれです。
  最初は巨大なブラジャーだと思っていたのですが、よく見ると下が股別れしています。
 ほほう!生まれて初めて見たヒップパッド!

 翌日事務所で尋ねてみると、ミャンマーではごく普通の下着なのだそうです。でも今まで世界中どこに行ってもこんな下着は見たことがありませんでした。
 パッドのスポンジの質が悪いと、すのこなどに長く座っているとお尻のほっぺに縦縞が出てしまうのではないかと心配するのは筆者だけなのでしょうか。

 前にもお話しましたが、ミャンマー人は男女を問わずクリンとしたお尻のきれいな人が多いのでぺちゃ尻の女性はこういう補正下着が必要なのかもしれませんね。
 


第12話 ボジョー・アウンサン市場・コーヒー編 (2020年03月22日)

 ボジョー・アウンサン市場には何軒かのコーヒー屋があり、さらには日本語が通じる土産物店で袋詰めのコーヒーを売っている。写真の左側がコーヒー専門店Mya Ze Diで購入したもので右側は日本語が通じる店で買い求めたもの。どちらもそれほど安くはなかったのだが、コーヒー通の筆者にとっては「不味い」コーヒーであった。 写真にあるどちらのコーヒー豆も二流品でかつ長期ストック品のようだった。特に右のコーヒーはfine grindでフィルターを使わずに粉に直接熱湯を注ぐタイプだから、日本への土産物としては不向きである。
 ミャンマー人はコーヒーより緑茶を好むので、コーヒーは嗜好品として一般的ではないのだろう。同じインドシナ半島のカンボジア人は旧宗主国のフランスの影響があるためなのか、地方でも美味しいコーヒーが飲める。
 また観光案内書にあるMyanmar No. 1 Coffee店で豆を一粒もらって味見したが、感心するほどの品質ではなかった。
 
 上記のように、ヤンゴンのコーヒーには失望していた。その数日後に、たまたま下町のShan Kitchenに昼食に行った際にMountaineerというコーヒー専門店の前を通りかかったところ、あまりに良い香りがしたので、ついふらふらと店に。住所はNo. 42(C Yaw Min Gyi St, Yangon) 
 試しに250g 8,000チャット(約6ドル)一袋を買ってホテルで飲んでみた。これは良いコーヒーだ。豆も新しいし一級品だったので、三月に帰国する際に特別にローストしてもらい4kgを土産にした。
 コーヒー通の日本の友人たちの評判は上々であり、早速お礼のメールが届いたほどだ。
 カンボジアのプノンペンにあるSin Veng Yuという名のコーヒー屋でも同等なコーヒーが250gで6ドルだったので、一級品のコーヒーはこの程度が国際価格なのであろう。
 
   スーパーマーケットではコーヒー豆が250gで3,000~4,000チャットで売られていて、それはそれでまあまあ飲めるのだが高級品ではなくMountaineerのコーヒーと比べると味が落ちる。

 どうせお土産にするのだったら、少々値が張っても美味しいものが良い。美味しくないコーヒーはいつまでも食品棚に残っていて、これをくれた人のセンスを見るたびに疑ってしまうようになるからだ。
 Mountaineerコーヒーの店はボージョー・アウンサン市場の東北の角にある鉄道の跨線橋を北に越えて最初の交差点のすぐ東側にある。同店のカフェオレも絶品だった。
 店主の話だと近々ウーロン茶も売り出すようである。筆者はジャスミン茶の方が好きなのだが、なにせウーロン茶の単価はジャスミン茶の数倍だから商売としてはウーロン茶の方が適しているのだろう。

 また、ボジョー・アウンサン市場前の道路の南側にJunction Cityというモールがあり、この中にあるコーヒー屋でも豆をもらって試食してみたら、美味しかった。値段はMountaineerとほぼ同じであった。

 ボジョー・アウンサン市場には日本語を話す自称「案内人」がいて、我々が望むものを売っている店に無料で連れて行ってくれる。店からは紹介料をもらって生計を立てていると彼らは言っていた。適正価格の数倍はぼられることがないが、数割は高いようだ。
彼らは店についてはよく知ってはいるが、商品の品質についてはまるで知識がない。 
   


13. ヤンゴン港 (2020年2月2日)

ヤンゴン港は海ではなくてヤンゴン河に面している。植民地時代の建物が多数残っている。



フェリー対岸の景








フェリーを降りると近代都市から突然時代が変わる。






対岸から見るヤンゴン港全景


フェリー内部


   

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2023-01-04 作成

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