嗚呼、インドネシア |
第49話 マディウンの旧跡 (Situs Sewulan) |
2008年1月15日にポノロゴの西にあるSungkurダムへの出張帰りにいつもの国道ではなくちょっと横道に入ってみた。道端にあったSitus
Sewulan(スウラン旧跡)という標識の先に何があるのだろうかと興味があったからである。緯度と経度はS7
42.052 E111 33.106であった。 この付近は以前にサイクリングで二回走ったことがあり、不思議な門がある学校だなあ、と思っていた場所であった。管理人に話しかけると、「あんた数週間前自転車で走っていたでしょ!」と。驚いた。筆者はそんなにいい男なのだろうか。 冗談はさておき。この旧跡を紹介しよう。 |
説明板 |
ここが旧跡の入り口。 |
南側の門 |
東側の門 前を歩いている女性は村民。 |
このあと、1月19日に東門を撮影するために再訪した。 この旧跡はこの辺りにいた超能力者の墓であった。あまりに霊験あらたかなため、近郷近在の人たちが、超能力を得るために墓石の前で瞑想している。 この超能力者はこの付近の豪族であり、いまでも村民から慕われている。これは第47話に書いた旧跡と同列であると考えてよい。 さて、旧跡の入り口を入ると古い墓地であった。ゆっくりと墓地の中を歩いていると声がかかった。この世の人間ではない、あの世の人からだった。「せっかくここまでおいでくださったのだから、私に祈りを捧げてください」ということであった。「袖摺りあうも他生の縁」であるから、喜んでその求めに応じた。「冥福を祈ります」と祈りを捧げると「ありがとう」という声が聞こえたようであった。 このサイトはあまりおどろおどろしくなかった。また墓地には珍しく、怨念を持った霊の存在は確認できなかった。 |
2008-02-02 作成
2015-03-15 修正