度欲おぢさん的イスラム相談室
第二相談室 ISOlam800

ISOを勉強すればするほど、ISOの根源はイスラム式思考法にあるということに気付いたのである。イスラムの教えをISO的に表現するとこのようになる。イスラムの教えは決して変な教えではないのであるが、ムスリムの考え方に大きな問題がある。

1. ISOlamとは?
(1) ISOlamとはイスラムとISO(International Organization for Standardization = 国際標準化機構)との合成語で、イスラム社会に通用させる掟や義務を制定するためのシステムである。
(2) ISOlam800とは、ISOlamシリーズとして策定された基準の一つであり、「単純系」ムスリムと彼らで構成される低レベルの知性の持ち主が構成するイスラム共同体(ウンマ)を自己満足させることを意図した肉体と精神、すなわち生活と信仰における品質保証モデルを規定するものである
(3) "ISOlam800認証"という一種の判定が、信者を恐れさすために方便として教え込まれている「世界の終末」に行われることを前提として、今まで千年有余にわたって厳しい管理が行われてきたことがこの規格の大きな特徴でもある。しかし、数百年前から破綻をきたしはじめている。
(4) ISOlam800は、品質を保証するシステムを規定するものであり、信者の品質そのもの(信者の知性や信仰の深さ)を保証するものではない。
(5) ISOlam800では、信者が行うべきまたは行ってはならない項目が規定され、その中には数千のshallがあるといわれている。ただし、要求事項は次の理由により厳守しなければならない。
  1. 9世紀にイジュティハードの門が閉まった後は、いかなる変化が起ころうと、すべての規定事項に関して、その当時に決定された解釈に従わなければならない。
  2. 現実に適用できない要求事項は、その現実がないものとして解釈するか、へ理屈をつけて処理しなければならない。
  3. 手順が決められていない事項は全て、ウラマという品質管理員に問い合わせ、その決定に従わなければならない。その決定は可及的速やかに行われるが、技術革新の方が速いので、現在有名無実となりさがっている。
  4. すべての判断は白あるいは黒であり、途中のグラデーションの部分はないものとしなければならない。
  5. すべての判断には、信者個人を免責させるべく「インシャーラー」という条件をつけなければならない。
  6. すべての判断は、この規定に従うものとし、規定からはみ出すような解釈と運用はしてはならない。ただし、ブローカーコミッションなどの生活補助費を稼ぐ目的のためなら、どのような解釈も運用も許容しなければならない。
  7. すべての結論は、明日に持ち越すことを念頭において導き出さねばならない。
  8. 業務・生活上で個人に課せらる判断は、すべて組織上の上司、あるいは両親、村長、共同体の決定を待たねばならないと言い張り、第三者からの追求を避けるようにしなければならない。
  9. 人生は楽しむ場であると理解し、決して修行の場とは考えてはならない。
(6) ISOlam800は、イスラム行為を文書化(曖昧さをなくす)ことを目的としている。9世紀に策定された文章である故、千年間の人類の発展による社会状況、人間たちの学校教育の向上、意識の変化、さらに文章というファジー的デジタル信号から発せられる意味を理解する上で、曖昧さがどうしても残るが、これは上記の規定に従い、むりやり現状をこの規定に合わせることを求めている。すなわち、ISOlam800に規定のないもの、あるいは記述のない現実に関しては、敢えて無視することを信者に求めている。
(7) ISOlam800は、9世紀当時の社会の実態に合わせて、不良品(社会的にみると犯罪者や異端者)の発生を予防するためのシステムであり、ISOlam800を厳守したとしても、上記のように品質が向上するとはかぎらないのでアッラーの慈愛を受けられるかどうかは、この規定の関与するところではないことを信者は理解しておかなければならない。
2.
ISOlam800を導入することのメリット
(1) 独善的かつ排他的ではあるが、健康的な生活が保証される利点がある。
(2) 「複雑系」的思考、輪廻転生などといった邪教の教えから守られる利点がある。
(3) この規定は、最低レベルの信者に合わせて作成されているので、品質向上を求めるためには、この規定をいったんぶち壊した上で新たに思考を再構築する必要があり、その分アタマの悪い信者は天国に行けないという利点がある。
(4) 貧乏人はハッジにいけないので、ムスリムの六信五行を守れない。従って天国には行けない。従って、少数の金持ちだけで天国を独占できる利点がある。
(5) 輪廻転生の思想がないので、死ねば「はいそれまでよ」ということになり、浮き世の辛さを一回味わえばことが済むといった利点がある。
(6)
無為徒食の聖職者がいないので、極めて小型の貧困層の社会組織でも運用が可能である利点がある。しかし、大型の社会になると聖職者並みの業務をしている者も多数いるようになっている。
(7)

この規定には例外がないと解釈することによって、信者を洗脳することにより標準化し、為政者の思うとおりに使える利点がある。

(8) 政治の犠牲になるのはどうせ天国に行けそうもない細民であるから、金持ちは彼らをどしどし奴隷として利用できる利点がある。
(9) この規定を導入することによって、アラビア語の通用範囲を拡大させるとともに、イスラム信仰を利用して、ウンマ間における営業力を強化できる利点がある。
(10) 男性優位の社会を継続することが可能であり、かつ女奴隷との婚姻外性交に関しても寛容である。従って、女性市民の間に婦女暴行や強姦などの被害が減る利点がある。
(11) 自分が異性にとって魅力的でない場合でも敬虔さを装うことによって、結婚相手を見つけることができる利点がある。しかし、子宝に恵まれるかどうかは、この規定の関知するところではない。
(12) この規定の適用初期段階では、教科書の丸暗記が高く評価される。従って、自分で考えることができな程度の知能指数を持ち、自尊心ばかり高い信者でも、ある程度の自己満足を得ることが可能である利点がある。
3. ISOlam800の要求事項とシステム文書(システム文書構造)
3.1 ISOlam800の要求項目とシステム文書
  1. アッラーの義務と責任
  2. 品質管理システム
  3. クルアンとハディース内容の確認
  4. 食事管理
  5. 衣装管理
  6. 聖典の管理
  7. 信者の識別
  8. 信仰深度管理
  9. 信仰深度の検査・試験
  10. 検査、測定および試験装置の管理
  11. 検査・試験の状態
  12. 不適合信者の管理
  13. 是正処置および予防措置
  14. 信者の取り扱い、保護、およびアッラーへの引き渡し
  15. 品質記録の管理
  16. 内部監査
  17. 教育訓練
3.2 ウンマ(イスラム社会)の品質システム文書の構成
最上位文書: クルアン
第二次文書: ハディース
第三次文書: シャーリア
第四次文書: その他の細則
4.  ISOlam800品質システムの概念と精神
4.1 概念
アッラーの責任と義務: アッラーは品質方針を示す。これによりウンマの方向性をつける。品質システムを構築する。品質システムが有効に機能するように改善していくことであった。
内部品質監査: 計画された品質システムが効率よく機能しているかどうかをチェックする。結果は、信者に見られないようにしておく。
教育訓練: 品質保証上必要な能力を信者が有するように教育する。この教育機関をプサントレンと呼んでいるが、ほとんどすべてのプサントレンは、普通の学校の学費すら捻出できない貧乏人の子弟あるいは、所謂問題児が収容されている。従って、ほとんど本来課せられた機能をしていないのが実状である。
4.2 品質システムの精神(ISOlam800が求めること)
ISOlam800は、不良品の発生を予防するシステムであった。「あった」というのはここ1200年間、一向にその改変が行われていないからである。従って、現代テクノロジーや「複雑系」などの新しい「科学の汚染」に冒されていない地域では生き残っている。これが、ISOlam800が先進国諸国で広く嫌われている理由の一つでもある。
5. ISOlam800の有効利用
ISOlam800は上記のように、品質システムに関する規定であり、信者の知性の品質レベルの向上をもとめているものではない。このため、具体的な数値目標を立てることがむずかしい。言い換えると、熱心にISOlam800に取り組んでも敏感に信者の品質に反映されないので、数百年前から改定の動きが出ているが、ISOlam800管理者に虐殺され続けている。
一方、古代に制定された掟であるため信者の行動に制限が加わり、現代社会に適合されようとすると無理をしなくてはならない点が多々見受けられ、仕事をうまくやろうとすると過度の負担が生じる。
このような理由により、ポジティブに取り組んでも、無益なエネルギーを使うばかりである。しかし、イスラム共同体というシステムを最大限に使って、努力以上のベネフィットを生み出すように「インシャーラー」という呪文を使って信者の生活に寄与するようにすれば、ISOlam800の導入を成功させる鍵となる。


2000年に勤務先でISO導入委員を担当したことから上のように考えてしまったのであった。

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初稿 2000年2月3日
修正 2000年2月4日
頁作成 2009-09-08

追加訂正 2016/09/11

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