嗚呼、インドネシア
76話 ジャカルタでの生活費
 インドネシアには長期間それも何回にもわたって滞在した。滞在中にインドネシア人たちの給料と我々日本人の給料の差、かつまた物価の差を痛感し、普通のインドネシア人達の "庶民"標準所帯月間支出の額に関して調べることにした。
 「嗚呼、インドネシア」の元になった「インドネシア不思議発見」を書き始めたのは1995年の末であり、徐々に書き足してジャカルタでの庶民の生活費の計算をしたのは1997年8月で、アジア通貨危機の直前であった。
 その後、改定を行う度に会社の事務員たちに生活費に関する聞き取り調査を2002年7月と 2011年11月に行った。
 
 アジア通貨危機の前までは対ドルレートがじりじりと下がっていたが、1998年の通貨危機の末期には最低値US$1=Rp16,000をつけたことがあった。その後ルピアが値を戻しここ十年間US$1=Rp9,000を保っている。(2016年8月にはUS$1=Rp13,000に達している)
 しかしながら、ルピア建ての生活費はこの15年間に五倍になっている。インドネシア人の収入は1997年に比べて五倍になっているのだろうか。
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2013-04-19作成
2013-04-25 訂正 (Kazuさんご指摘ありがとう)
2015-03-22 修正
2016-08-29 追加
 

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