嗚呼、インドネシア
45話 ムングン遺跡 (Situs Menggung)

 2008年1月13日にソロに行く途中に霊力の強い遺跡があるというので行ってみた。案内板もなく非常にわかりにくいところにあった。入り口の緯度と経度はS7 40.301 E111 07.780である。下に見える階段は東向きに上るようになっている。

参道入り口

入り口の階段
階段を上りきった地点から全体を見る。奥に見えるバリ風なギンガムチェックの布を巻いた巨木がご神木であろう。
ここに立つと全身に小さな針を無数に打ちこまれたようなチクチク感があった。Sarwanto氏によれば、これは霊界からの攻撃であるとのこと。

内宮入り口

大樹の裏側に放置されていたヨニ。ノミ跡が新しいので最近奉納されたものらしい。

ご神木の根元にも神像が! この巨木からはとても強い霊力が放出されていた。

一番奥のご神体

その隣の神像
 このような遺跡がこの付近にはたくさんある。階段上からの全体写真を見てもらえばわかるように、平地にあるチャンディの呈をなしていない。多分瞑想するための場所であったのだろう。

 幹線道路Tawangmagu-Saragan街道からこの遺跡への曲がり角はS7 40.099 E111 07.405である。この遺跡までは曲がり角から約1.2km一本道である。ここは案内板がまったくないから行く人は必ず下の地図とGPSを持参することをお勧めする。街道から入って川の手前は急こう配の下り坂で舗装されてはいるが、雨天の際はスリップに十分に注意すること。
 このサイトの詳しい説明は<http://perpustakaan.uns.ac.id/jurnal/index.php?act=view&id=1_la&aid=2&download=2-fullteks.doc >にあるが、辞書にない難しいインドネシア語が使われている上に、わかりにくい文章なので、素人の筆者には歯が立たないので、かわりに、<http://perpustakaan.uns.ac.id/jurnal/index.php?act=view&id=1_la&aid=25&download=25-fullteks.doc>から引用する

 ムングン遺跡はしばしばチャンディ・ムングンと呼ばれることがあり、聖地として崇められている。ジャワ暦で29の日にはワヤンクリットを演じてお祝いの儀式が執り行われる。ムングン考古遺跡は 中部ジャワ州カランアニャール県タワンマグ郡、タワンマグ村、グルラ集落 (Desa Tawangmangu, Dukuh Nglurah, Kecamatan Tawangmangu)に位置している。

【伝承】
出典http://www.karanganyarkab.go.id/20110921/situs-menggung/
このサイトがヒンドゥーの遺跡であるということを指示すものには第二テラスの平地にある最良のヨニである。この遺跡のヨニはその形が丸く特殊である。このサイトには案内板はないどころか、サイトの下にある守衛所も無人で放置されている。間違いなくこのサイト関する情報を掘り起こす手段の一つとなっている。Menggurngという言葉は、アイルランガ王の従者となったバリの王子Narotamaの別名であると信じられているKyai Menggungから取られている。彼はHyang Widhiに近づくためにNglurahにやってきた。この行動からMenggungの語も"melengake marang Gusti Kang Maha Agung”「最高神へすべての注意を集中する」という意味を持つようになった。

目次に戻る

2008-01-13 作成
2009-09-30 追加訂正
2009-10-06 地図と記事を追加
2015-03-14 修正
 

inserted by FC2 system