嗚呼、インドネシア
15話 街角の看板

 2006年に数か月間ビンタロの友人宅に居候することになってしまいました。
 休みの日の朝、この住宅街をぶらぶら歩いているうちにこんな看板を見つけました。こんなものを写真に撮っているので、住民たちにはもちろん怪しまれました。
 日本人のブログを見ていてもこのような平凡な広告の写真がないので記録としてここに残すことにします。
 これは浄化槽の掃除屋さんの宣伝です。

 インドネシアではまだ下水道が整備されていないので各家庭に設置した浄化槽で汚水を処理しています。

 浄化槽が固形物でいっぱいになったり詰まってしまったときに掃除屋さんを頼みます。
 バキュームカーがきてズボズボ吸い取ってくれます。作業中にはあの昔懐かしい匂いが漂います。

 インドネシアでは昔から糞尿を肥料として使うことをしませんでしたので、バキュームカーのにおいはみなさんあまり気にしないのでしょうね。
 日本だと人権問題になりそうなのですが、インドネシアでは平気でコビト(肢体発育障害者)を子供たちの誕生日などの余興に呼びます。

 これも一つの社会弱者に対する対応の一つのやり方ではないかと思います。

平均から離れた人たちに対して、日本社会はあまりにも冷淡な対応をしています。
 「売り家」の看板。
 会社の名前と「売り家= DIJUAL」の表示。さらには電話番号と、DianやItaなど担当者の名前まで入っていました。
 「売り家物件はこちら」の案内板です。
 もちろん電柱の使用料金は払っていないんだろうな
 こちらも案内板です。
 街角の電話線接続ターミナル。交換機ではありません。厚い鉄板でしっかりとできていました。
 ターミナルの後ろにいるのが電話会社の人で、ぶつぶつ言いながら電話ターミナルをチェックしていました。

 インドネシアでは樹木の育ちが良いので、強い風が吹くとしばしば枝が電話線を切断してしまいます。

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2006-03-31作成
2015-03-06 修正
 

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