嗚呼、インドネシア
第9話 インドネシア「教科書文庫」プロジェクト

 2002年頃にインドネシア人男性と結婚した日本人女性から、子供たちに日本語を教えたいというリクエストがあり、このプロジェクトを立ち上げたのですが, 2004年頃に立ち消えになってしまいました。
 以下はその当時の記事です。

 インドネシア人と結婚し、インドネシア国内各地に住む日本国籍を留保している子供を持つ日本人女性の間で、日本語教育、日本の教育は重要な問題のひとつです。それぞれ家庭の環境は違いますが思いは同じです。
 イ国に暮らしていても日本の動向、子供を持つ親にとっては特に教育、日本の子供達はどんな勉強をしているのだろうと大いに気になります。ましてや、自分の子供が将来、日本国籍を選択する場合を考えると日本語の教育は絶対に外せないもののひとつであると考えます。
  又、インドネシア国籍を選択した場合でも、日本人の子孫であり、日―イ両文化を理解し、日本とインドネシアのより良い掛け橋になって欲しいとも願っています。

 日本人学校で学び、日本から教科書無償給与を受けられる児童は別として、私たちの子供ように日本人学校で学べない子供は、教科書そのものを手に入れることすら難しいのが現実です。学校の先生のように教えることはもちろん出来ません。しかし、教科書があれば親が、現在の日本の教育で学んでいることがわかり、その一部でも子供に伝えることが出来ます。それには、まず教科書入手が一番の課題なのです。

 「度欲おぢさんファンクラブメーリングリスト」の仲間達から賛同を得て、この「教科書文庫プロジェクト」が発足しました。同時に「よろずマーケット」に使用済み教科書募集の記事を掲載、ジャカルタ地区の「インドネシア人と結婚した女性の会・ひまわり」の会報に教科書募集記事、教科書を希望する方の募集記事を掲載しました。


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このプロジェクトでお世話になった子供たちは現在もう大学生です。ある子は日本で、ある子はインドネシアで勉学に、また仕事に頑張っています。
ご協力ありがとうございました。

(2016/08/22追加)

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2003-07-04 作成
2015-03-02 修正
2016-08-22 追加修正
 

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