嗚呼、インドネシア
第7話 スマトラの双子の湖

 2003年3月16日にパダンから戻るついでに、一応「秘境」と呼ばれるDanau Kembar, Danau DiatasとDanau Dibawahに寄ってきました。熱帯ボケしたおぢさんには恐ろしく寒いところでした。気温は18度以下ではなかったでしょうか。

 この湖は「双子の湖」と呼ばれるほど近接していて、どちらも地形から見ると火口湖です。上下の湖水水位は百メートルほど違うようです。また湖岸のなだらかさから見ると、上の湖の方が数万年古いようで、湖岸に平坦地が多いのが見うけられます。上の湖のほうが深くて800mあるとの現地人の話ですが、これだけ深い湖はめったにありません。
 
前置きはさておいて、上の湖はこんな感じです。
下の湖は
 という感じで、水力発電所のプロとしてはひとつは発電所を作ってみたい場所でもありますが、両方の湖の水位上昇がないことを思うと、流入量と流出量がバランスしているのでそのままにしておきたい気もします。
 下の写真は、2000年7月14日にガルーダ航空のジャカルタ行き機内から撮影したものです。大きく見えるのが上の湖で、その左側に写っているのが下の湖です。


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パッションフルーツの花です。インドネシア語ではえーと何だったっけな。あ、そうだ、マルキサといいます。
ラテンアメリカでも普通に見られる果物です。

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 マルキサの畑です。つる草であることをはじめて知りました。

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高原のキャベツ畑。遠くに見えるのは上の湖です。

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マルキサの畑を上から見たところ。ハート型の大きな葉が特徴です。

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 アボガドの木です。実がなっているのがわかるでしょう。この木はすでに老齢化していて葉も少なく「最後の一花」を咲かせているようです。

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でました!「最後の一花」がこれです。

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現地の人たちは「観光地だ」といばっていますが設備がお粗末で、外国人観光客を呼び寄せるだけのことはありません。宿泊設備も未整備です。
ただ、道路だけはかなり良くなってはいますが、雨季に入ると土砂崩れなどで不通になりそうな箇所が多いことが気がかりです。
 そんな人間の心配をよそに、牛の兄弟が公園の真ん中で気持ちよさそうに昼寝していました。

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2003-03-16 作成
2015-03-01 修正
 

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